2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏のおわりに

8月が終わる。 いったい幾つの夏を繰り返しただろうか。 私にとって特別な夏は、なんぼでもある。 田舎で真っ黒になって川あそびした子供時代の夏。 バレーボールに夢中だった中学の夏。 ドーナツ屋でドーナツばかり売っていた高校2年の夏(ためたお金を手に…

花は野にあるやうに

みっちゃんが習っている山村御流のいけばな展を見に、ゆきちゃんと四条河原町の高島屋まで繰り出した。行く前に寄ったはてなオフィスから向かう途中で雨が降り出した。寺町から新京極のアーケードを歩いたおかげでほとんど濡れずにすんだ。 デパートに入るの…

水槽、スティーブン・キング、吉田山【日常】

夜中の2時に目が覚めた。昨夜は息子と共に21時半に就寝したので、起きてもおかしくない時間だ。カーテン越しに向かいのワンルームマンションの廊下の光が差し込んできて、壁や天井で揺れている。水槽の中みたいだ。ゆらめく光の波を眺めながら朦朧としていた…

泥とiPhone5

ランチしませんか?とゆきちゃんからメールがきたので、みっちゃんも呼んで近所の Cantina Rossi でイタリアンを食べた。Cantina Rossi は知る人ぞ知る生パスタの美味しい店で、店長はその昔は建築家だったらしい。イタリア仕込みのゴルゴンゾーラクリームソ…

Virgo

星座は乙女座。 いよいよ乙女座の季節に入った! 最近、よく見るのが石井ゆかりさんの占星術。 いま、この時期が特別な時期になるのだそう。 占いなんて、と思う人には分かるまい。この気持ち。 私も長らく信じてこなかった。 でも最近は、古い時代からある…

森を歩く

森を歩くのが好きだ。森を歩くことの何が好きかというと、一本として同じ形のない木々を見ながら歩くのがたまらなく好きだ。 木々だけでなく、石や草など自然のもの全ては唯一無二の形をしている。それらを眺めて歩くのが好きだ。 それから匂い。歩くと色ん…

誰のためのブログ?

きのう、久しぶりにレシピブログを書こうと思って焼きリンゴの記事を書いたら、結構な数のアクセスがありました。ああ、やっぱり美味しいものを簡単に作ることって多くの(ネット上の)人にとって興味のあることなんだなあと再実感した次第です。手抜き料理…

ワインにもお茶にも合う、リーズナブルで簡単で美味しい「焼きリンゴ」レシピ

お盆休みに滞在した高原のヒュッテは完全自炊型でしたので、キッチンでわいわいとお喋りしながら皆で料理を作りました。そこで友人のご主人から教わった美味しいデザート「焼きリンゴ」のレシピをご紹介します。 スーパーなどで袋に入って売られているリンゴ…

ただいま

しばらく京都を離れていましたが、今朝、戻ってきました。今年の夏休みはいつに増して出向いた場所、出逢った人が多かった。 8月11日には知人の結婚パーティで東京へ。初めてはてなの東京オフィスを夫に案内してもらい、南青山をぶらぶらし、渋谷のヒカリエ…

Summer holidays

今日から長めの夏休みに入ります。 このブログもしばらくお休みします。

「数学する身体 森田真生」

発売中の『新潮』9月号に掲載された「数学する身体 森田真生」を読んだ。 森田さんは、独立研究者という聞き慣れない肩書きを持っている。昨年、彼が京都に移り住んでから親しくおつきあいするようになったけれど、その風貌の爽やかさと屈託のない笑顔に、こ…

食べ方、生き方

色んなことを、自分なりの解釈と理由付けで実践できればいいな、と最近考えています。 具体的に始めたのが、「一日三食しっかりと食べない」ことです。おかげで一時期増えた体重が元に戻りました。今は体とお腹にたずねながら、食べたいときに欲しいものを食…

三条〜丸太町で老人から聞いた愛の物語

午後3時半にお茶の稽古を終えて、いつものように寺町から四条を折れて京阪の駅へ向かった。降り注ぐ陽光。乾ききった四条大橋。陽の光とアスファルトの白さで街全体がぼんやりと霞んで見える。稽古の緊張感がほどけていくうちに、この暑さのせいで脳内のタガ…

疑似家族社会

昨夜は友人五人が家にやってきて夕食を共にした。そこにいない仲間の一人が腎臓を患い長期入院を強いられたので、彼女をいかにサポートするか作戦を練った。友人は二人の子供を夫の実家に預けて闘病している。お腹には臨月近い子供を宿している。夫は自営業…

喪失とその先

庭の白百合を一輪切って、息子と自転車で出発した。8月の陽光が二の腕に突き刺さる午前11時半。途中で二度ほど立ち止まって水を飲んで、北白川にあるprinzというカフェにたどりついた。 1年前、息子と保育園が一緒で仲の良かった女の子がプールで命を落とし…

アイデンティティは死ぬまで変化する。河合隼雄『こころの最終講義』より

心理学者で京大名誉教授の故河合隼雄さんの講演録『こころの最終講義』を読みました。本のなかのひとつの章「アイデンティティの深化」に色々と考えさせられました。 しばしば「自分ってなんだろう」という悩みを友人や後輩たちから聞かされます。もちろん私…

山が私を呼ぶのか私が山を求めるのか。今朝はどうもそんな日だったようです。大文字山。大の字の一画め、最初に筆を下ろすポイントに腰掛けて、ただただ眼下の街並みを見下ろしています。この視界に収まる粒状の家々、やや大きく点在するビルや学校の建物の…

夏の花

去年の夏、庭に植えた洋種アサガオが初めて大輪の花を咲かせた。苗の説明書には「初年度は咲きません」という旨の記述があって、その通り2012年は花を見ることなく夏を終えた。秋、冬、春が過ぎて、その存在をほとんど忘れていた。夏を迎えて壁面に葉を茂ら…

人は物語り私は蕎麦をすする

朝、親しい知人が和泉からやってきたので進々堂でお茶をする。その方は故郷の母同士が仲良しで、昔から知った間柄だったけど、彼女の方が四学年上だったので、当時は付き合いがなかった。しかしここにきて、私のブログを読んでは折にふれて感想をくれ、その…