いったいいつから私は他人の力を軽視するようになったのかな。
どうして自分の殻に閉じこもって、自分を不幸にしていたのかな。
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このところ、たくさんの友人・知人と頻繁に連絡をとりあったり、実際に会って交流しています。
その経緯はいろいろあるのですが、「そろそろ他人の力に頼らないと自分が潰れてしまう」と、無意識に察知したところが大きいです。
こう書くと、シリアスな表現にビックリされる方もいるでしょう。実際のところ、これまでの私は、愛想はよくてもどこかで人との境界線をしっかり引く人間で、ある部分より奥へは人を寄せ付けませんでした。
まず、腹を割って人と話す、自分の弱みを見せる、といった精神的な人とのつながりをなるたけ避けていました。いついつ会って遊ぼうといった誘いを受けたり、頼みごとを人にしたりされたり、といった具体的な人との交わりも避けていました。
そうこうしているうちに、鬱状態がひどくなりました。それは決まって独りでいるときにひどくなりました。
けれども、独りの時間は自分を磨く時間。勉強をする時間。そう思って、在宅での仕事や読書や習い事や家事にコツコツと取り組みました。
iPhoneを肌身離さず、FacebookやTwitterや、もちろんはてななどのネットサービスを通して、たくさん交流しました。いいねやRTやスターやコメントがもらえると、少し心が軽くなりました。
でも、根本的に鬱状態は改善しませんでした。
そんな自分を客観的に眺めてみました。あきらかに「人と会って話す時間」をもった日の自分は違いました。重い気持ちは軽くなり、内面からの活力が感じられました。
今年にはいってから、人からの誘いをなるたけ断らずに、人からの頼まれごとや相談にも積極的に応じ、そしてちょっとした頼みごとや相談も、ちゅうちょしつつ自分から持ちかけてみることにしました。
すると、私の中の憂鬱は、どんどん消えていきました。
単純に、生活が楽しい、面白い、そして気分がどんどん軽くなっていきました。
私に欠けていたのは、人と交わることでした。
自分でなんでもできる。自分ひとりでいるとラク。自分の世界がいちばん大事。
そんなふうに自分の殻に閉じこもって、人をシャットアウトして、都合の良いときだけオンラインで人と接していた結果、私に襲いかかっていた鬱状態の日々。
それが、自分と他人の垣根を取り外しただけで、一気に目の前が明るくなりました。
もちろん、独りの時間も大事です。
自己研鑽のために、自分の世界にこもって学ぶ時間も大事です。自分と向き合い、考える独りの時間は絶対に持つべきです。
でも、そうして内側に蓄えたものは、自分以外の人と交わってこそ生きるものです。いつまでも独りでいるのでは、自分が活かされない、イキイキしないのです。
おかげさまで、今の私の精神状態はずいぶん良くて、笑顔が自然に出る日々です。
たまに揺り戻しというのか、独りになるとドーンと心が重くなることもあるけど、そういうときは、好きなものを食べたり、走ったり、子供になぐさめてもらって、しんどさが通り過ぎるのを待ちます。
今日も旧知の男友達とランチを食べて、仕事の苦労話を聞いたり、同世代の息子を持つ親同士の話で盛り上がりました。
場所は、はてなのまかないを作ってくれているさっこちゃんのカフェ。会計のときに、厨房にいるシェフやスタッフとしばし談笑するのも楽しいのです。
明日もまた、私は外に出て、人に会います。
人からの電話やメールが何よりの心のごちそうです。直接会って、会話やふれあいからもらう温かさが私のエネルギーです。
ネットを通してのやりとりからも元気をもらえます。そればかりでは満足できませんが、ネットを通してのやりとりは、日々の交流をさらに活性化させ、人との絆をさらに強めてくれます。
他人の力を信じられるようになって、自分を信じる力も少しアップしました。
まだまだ、人生って面白いみたいです。