ひとり

父と息子は自転車にのって御所にあそびに出かけました。

ひとりカーペットに座ってソファにもたれて膝にパソコンを置いて、インターネットをうろうろしています。

ブログを書き始めて、五行目ぐらいで力尽きて画面を閉じました。そのあと、気をとりなおしてもう一度、別の内容で書き始めて、でもやっぱり五行目ぐらいで力尽きて画面を閉じました。たしか最初のブログのはじめの一文は「東京は私にとって永遠の恋人といえる場所でした」という文でした。二度目に書きかけたブログのはじめの一文は、「金曜から一泊二日で東京に行ってきました」というものでした。それら何の変哲もない文章は、どちらも京都市左京区吉田の一軒家のリビングルームで儚く消去される憂き目にあってしまいました。

嗚呼、駄目駄目。書けない、書ききれない。

具体的な事柄を描写するエネルギーがないことに気付きました。ここのところ出かけてばかりで、人と会ってばかりで、放出しっぱなしで、溜め込みがなくなって、長文ブログを書く根気と鋭気が失われていることに気付きました。充電が残り10%を切ってしまったiPhoneのように頼りなく弱々しい私です。

夕方に彼らが戻ってくるまで、ひとり、ぼおっと過ごそうと思います。洗濯を干して、昼ごはんを作ったら、そのあとは、ただぼおっと、ただただぼおっと過ごそうと思います。とても充電100%にはならないとは思うけれど、晩ご飯をつくる力ぐらいは蓄電できるでしょう。ところで今日はなんの祝日でしたっけ。