先週末から4日間、息子と共に新潟の妙高高原まで旅してきました。
現地には笹ヶ峰ヒュッテという京大山岳部OBが建てた素敵な山小屋があり、誘ってくれた息子のクラスメイト一家やその家のご友人たちと共に、高原の時間を満喫してきました。
行きはちょうど東京で仕事が入ったため、私と息子だけ東京経由で現地入りし、帰りもひと足お先に長野〜名古屋を経由して特急、新幹線をのりついで帰ってきました。片道6時間に及ぶ大旅行でした。
4才の息子は長旅で疲れきっていましたが、それでも母親をひとりじめしての大好きな電車の旅で、終始ごきげんに過ごしていました。
この旅ですが、実のところ誘ってもらった瞬間も迷いましたし、後から仕事の話も出てきたので何度かキャンセルしようと思った時期がありました。なんせ4才の息子を連れてこれだけの長距離移動は初めてですし、始めたばかりの仕事先での大きなイベントを旅行後に控えているので大変そうだな、と思ったからです。
でも、燕温泉、関温泉といった源泉掛け流しの温泉を堪能したり、早朝に女二人で牧場や森林のなかでジョギングをするなど、素晴らしい自然のなかでリフレッシュできたうえ、息子の友だち家族や友人との楽しい語らいや男性陣による山小屋料理もすばらしく(息子の友だちのパパはものすごいグルメで料理上手)、胸をいっぱいにして帰ってきました。結果的には、本当に行って良かったと思った旅でした。
今回誘ってくれたゆきちゃん(息子の友だちのお母さん)から「電話で誘ったらすぐにOKをくれて、とってもうれしかったわー」と言われたので、「実は今年に入ってから、人から声をかけてもらったことには、なるたけYesと受けることにしているの」と返事しました。
本当にそうなのです。もちろん用事があったり、どうしても違和感を感じることにはNoと言いますが、自分が信頼を置いている人からの声がけにはYesで応じるようにしています。実際、そうしていると、日々がどんどん楽しくなり、人間関係も、仕事も、家族との日々も充実するようになりました。
この話を聞いていたゆきちゃんが「へえー」と驚いていると、ゆきちゃんのご主人が、「人が人に声をかけるときは、色々と考えた末に”この人だから”と結論を出して声をかけるんだよ。だから応じたらいいんだ」というような内容で、私の持論をサポートしてくれました。大学の先生らしい説得力あるコメントでした。
今の仕事も、突然、電話をもらって話を聞いたときは、実は戸惑いや迷い、不安やおそれがありました。仕事を始めたあとも、色々な新しいアイデアを聞いたときは「できます」よりも「難しいです」とつい言ってしまいそうになりますが、なるだけ「やってみます」と言うように努めています。
でも、やってみたら意外となんとかなるんですよね。そして絶対に自分の糧になる。真心をこめて対応したら、人との絆も深まるし、次にまた新しいことができたり、新しいつながりへのきっかけができたりします。
今までは、自分のこだわりを優先して、つい自分の殻にとじこもっていた私。おかげで現状から進まず進歩も変化もできず、全てがよどんでしまっていました。こうして、自分のスタンスを少し変えるだけで、こんなに生活が、人生が楽しくなるとは。予想外の驚きです。
まだまだ取捨選択は下手だけど、そんなわけで今は「なるたけYes」で楽しい日々を送っています。かけがえのない機会をくれている人たちに感謝しながら。
明後日は、いま仕事をしているセンターが主催する大きな講演会で、初めて司会進行役をつとめます。久々にマイクを持つ仕事への復帰です。これまで経験したことのないアカデミックな場での大役ですが、来てくださった方に喜んでいただくことだけを目標に、役目をまっとうしたいです。