ブログを一ヶ月休んでわかったこと

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この一ヶ月、思うところあってブログの更新をやめていました。11月5日に更新したあと、突然、「しばらくブログを書くのをやめてみよう」と思い立ったのです。

それから一ヶ月。どうだったかというと、体調が悪くなりました(笑)。ブログを更新しなかったことで、あきらかに身心共にしんどくなりました。いや〜、ほんとうに。不思議な病気です。

自分にとってブログを書くというのは、恋愛する男女が抱擁したり板前が包丁を研いだり京都駅に京都タワーがあるのと同じくらい自然な行為で、それを意図的にストップするのは、便秘の猫や酸欠状態の金魚みたいにしんどいことでした。

そんななのに、どうしてブログを書くのをやめたかというと、インターネットとその向こうにいる人に執着しすぎてリアルの日常に支障が出てきたからです。実際、一日の多くをネットに費やしていました。

そこでブログやはてなブックマーク、Facebook、instagram、Twitterなどの愛用していたサービスからいったん離れることで、生活と精神をリセットさせようと思ったのでした。

効果はけっこうありました。本をたくさん読めるようになったし、リアルの生活の充実度がアップしました。友人と会って話そうというモチベーションが上がり、出かけてもiPhoneばかり見て写真ばかり撮ろうとしなくなり、その場その時を楽しむようになりました。そうそう、お酒も呑みに行く機会が増えて、知らなかった酒場の人と仲良くなって呑み友だちができました。

お茶の稽古も重ねて、好きな文楽に繰り返し行って、でもそれはその場の研鑽と愉しみにとどめておきました。自分だけの経験にしておくことで、身に付き方が違うように思いました。

ブログを書かないかわりに、仕事としているこころの未来研究センターのウェブサイトの記事をたくさん書きました。このサイトの記事はほとんどひとりで書いています。大学関係者むけのおかたい記事ですが、なるたけ研究者のエッセンスが伝わるように丁寧に書きました。今も書いています。

ネットを離れて、何人かの友人から心配のメッセージがあり、感謝と申し訳ない気持ちになりました。でも以外と反応は少なかったな。みんなネットから離れた人間のことをあまり追いかけたりしないものなんだ。だから離れたら離れたで、それほど相手に対しても影響がないということも分かりました。

これからですが、適度な距離でインターネットの世界にふれていける気がします。ブログも、以前のように全てをしたためる「気持ちの漏洩」的な表現はしなくなるかもしれません。分からないけれど。

何でもそうですが、いったん始めたら続けなきゃとか、やめたら完全に遠ざかるとか、そんな決意や努力は必要ないと思うので、色んなことを私なりに試行錯誤していきたいです。

自分の内側からの声に素直になって。私らしく。

というわけで、しばらくご無沙汰していましたが、ただいまです。