8月

人はどうして人を殺せるのだろうか。

名無しの人であれば、知らない人であれば、殺しても罪を感じないのだろうか。
自分と関係のない人であれば、どれだけ殺しても構わないと思うのだろうか。
戦争という名目であれば、誰かの命令であれば、それが使命だと思い込んでしまえば、何万人をも一度に殺せる兵器を作り、スイッチを押せるのだろうか。
どうして今も核が世界中にあるのだろうか。
どうして今もどこかで誰かが誰かと闘っているのだろうか。
どうして今も人が人を殺そうと、傷つけようとしているのだろうか。
どうして考えないのだろうか。
人が命をうしなうとき、その人とその周囲の人が、どれだけのものをうしなうのか。
人が傷つけられるとき、どれだけ身体と心に痛さと辛さをこうむるのか。

私たちはもっともっと学ばなければならない。
歴史から科学から哲学から倫理から宗教から。

でも何よりも大事なのは、もっともっとたくさんの想像力を働かせることだ。
私の知らない人も、ちがう言葉を話す人も、遠い場所に住む人も、
私と同じように、誰かのお腹から生まれ、誰かに育てられ、誰かに大切にされていることを。
私と同じように、傷つけられれば痛みを感じ、哀しみや辛さをおぼえることを。
生活を、肉親を、未来を失えばどんな過酷な状況になるのかということを。
もっともっと想像して、心にたたきこまなければならない。
この世に生をうけたものは、みな等しくかけがえのないものだということを。

8月。
たくさんの人が死に、苦しみ、私たちに多くを教えてくれた夏。
広島と長崎に原爆が落とされた月。

8月は命の大切さをもう一度考える月にしたい。
今こうして生きていることに感謝をしたい。
そして平和のために自分ができることを考えたい。
たくさんの想像力を働かせながら。
毎日をかみしめながら。

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