金曜夜、友人で尊敬するミュージシャンのこじまいづみちゃんのライブへ。
彼女の人生の果実から絞り出した温かくて切なくて哀しくて甘いジュースをいっぱい味わって、何度も涙を流した。
私はまだまだ自分を偽って生きている。そして明日から劇的に変わることはできないだろう。
しかし、この人生が終わってしまう前に、これこそ私、と胸を張って笑顔になりたい。
”おそれ”や”焦り”を行動原理にしない。人の顔色をうかがうことも、自分を否定することも必要ない。
私は私として、生きていこう。大切な人を、大切にしながら。
そんなことを思った夜だった。
今日から下駄をおろして朝の散歩に履いて歩いた。
親指と人差し指にはさまった鼻緒の感触が心地よい。
素足に当たる木のさらさらしたぬくもりも気持を晴れやかにしてくれる。
下駄や草履の良さを身にしみて感じている。
今日は蜜柑色の着物と緑色の帯で出かけよう。おろしたての下駄を履いて。