便利な中華せいろ

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独り暮らしを始めたとき、真っ先に母がくれた調理道具のひとつがせいろでした。

料理教室をしている母は、調理道具を大阪の道具屋筋で買っていました。せいろも「ついでのときに買っといたの」と言って、送ってくれました。

もらった当時は、せいろがこんなに重宝すると思っていませんでした。

蒸気の力ってすごいです。なんでも美味しくします。

電子レンジでもじゅうぶん代用できるけど、せいろで蒸すと、美味しさが違う。素材の持ち味を蒸気がぐんと引き出してくれる感じ。

調理方法は、あってないようなもの。肉も野菜も魚介も、とにかく火が通るまで蒸すだけ。素材の硬さに応じて時間調節する、蒸しすぎない。それだけがコツ。

蒸しあがったものをお皿に盛って、気分に応じて好きな調味料をかけるだけでご馳走になります。 肉や魚介を蒸したあとは、鍋に残ったお湯が栄養たっぷりのスープになります。これは明日からの料理に活用できます。

昨夜は、ブロッコリーとカブとネギを熱々の湯気の上がったせいろで蒸して、オリーブオイルとだし醤油と塩とレモン汁をかけていただきました。 深夜の晩ご飯でも、翌朝、胃がもたれなくて、身体が綺麗になったような気がします。

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おすすめはチーズフォンデュ。 といってもチーズを蒸すのではなく、フォンデュの具として一口大に切った鶏肉、人参、大根、カブ、アスパラガスなどをせいろで蒸して、バゲットと共にチーズにひたしていただきます。 簡単でとても美味しいご馳走になります。白ワインをお忘れなく。

使い終わったら、さっと洗って乾かすだけ。見た目も素敵なので、乾燥をかねて常に外に出しておけば、インテリアにもなり台所のこやしになりません。

忙しい人にこそおすすめしたい、せいろを使った料理。

我が家で活躍しているのは、21センチのもの。二段あって、蒸す量に応じて一段、二段と使い分けています。下の鍋もセットで売られているものがありますが、我が家ではたまたま元からあったステンレス鍋がぴったりだったので、それを流用しています。

ちなみに15センチサイズのものもあります。下の段に野菜、上の段に焼売をのせて、蒸しあがったら食卓にそのまま出して食べると、独りの食事でも華やぎます。

独り暮らしを始めた私に母がせいろをくれたのは、かんたんな調理で栄養をとってほしい、という親心からだったんだろうなあと、しみじみ思います。

今日は、このあいだ実家で畑仕事を手伝ったときに収穫したさつまいもを蒸す予定。ほくほくのおいも、蒸しあがるのが楽しみだ。

便利なせいろ、これからの季節におすすめです。