秋空 2013

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荒神橋を渡っていたら、とつぜん視界を覆った空に釘付けになり、自転車をとめてiPhoneを構えた。

今年の秋は、ことのほか空が美しいように思う。見上げるたびに異なる絵を発見し、二度と出逢えない美しさに遭遇した悦びと無常感を味わっている。

この空との出逢いが偶然であるように、人との出逢いも偶然の産物にすぎない。すべてはたまさかの出来事だと思えたなら、自分の制御の及ばない別れや死すらも受け入れられるのかもしれない。

だから、こうして、生きながら、動きながら、立ち止まりながら、待っている。今日出逢った空のように、いつか私にもたらされる次のなにかを。

うつろう季節のなかで、待ちながら生きている。生きながら待っている。