ブログタイトル変更、大文字、文化の吹き溜まりにて


ふと思い立って、ブログのタイトルを変えてみました。

最近、「こころ」という言葉が私にとってぐんと身近になりました。

こころのありか、こころの仕組み、こころのなりたち、こころがあるゆえん、こころとこころの関係性。

それらを研究するセンターで働くようになってから、「こころ」という言葉のもつ魅力と不可思議さをあらためて感じています。

そんなわけで、少しだけ新しくなったブログをよろしくお願いします。


f:id:reikon:20120830033849j:plain:w200:right昨日の朝、大文字山を登ってきました。

銀閣寺まではロードレーサーで行き、そこからは歩いておよそ30分。山頂を吹き抜ける風はすっかり秋のものでした。

送り火が終わったばかりなので、火床は煤だらけ。縁起が良いからと炭をひろって歩く妙齢の女性がたくさんいました。

誰もいない大の字のてっぺんに腰掛けて、眼下に広がる京都の街並をしばし眺めました。

やはり京都は特殊な地形の中で、独特の発展を遂げた町だとあらためて思いました。

三方を山に囲まれた盆地にひしめきあう町家と寺社仏閣、大学の数々。

風が抜けないこの土地で、文化、精霊、知が滞留し、醸成し、歴史を作り上げてきた。

吹き溜まりというと悪いイメージだけど、まさに「歴史と文化の吹き溜まり」といえる場所、京都。

縁あって、ここに辿り着いた私も、京都で吹き溜まった塵芥の一片。


ところで、この秋は、京都にいるからこそ出来ることに色々と愉しんでみようと思っています。

この妙なる土地の歴史の構成員であることを意識しつつ、伝統文化にふれてみたいです。

明日はひょんなことでお世話になることになった着物の古着屋さんで着付けのレッスンことはじめ。

和装美人の友だちのように、私もはんなりと都大路を歩けるかしら。

楽しみです。