鳥瞰

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会社からの帰り、自転車をこいでいたら、ふと見上げたその先に、鳥の姿があった。
鴨川ぞいの教会の、屋根から空へとのびた十字架のてっぺんに、一羽たたずむトンビ。
風にふかれても微動だにせず、遠くを見つめる。孤高の佇まい。
ああ〜いいなあ。鳥瞰って言葉があったよね、と連想する。
地上から距離を置き、高い場所から広きを眺める。
俯瞰する、ともいう。なかなか持てないその視点。
必死になれば、視野が狭くなる。
力が入れば、辛くなる。
ついでに心も狭くなる。
涼しげに、引いたところから、全体を見渡すために。
私も肩の力を抜いて、羽をのばそう。