ソメイヨシノが豪快に咲いて散って、私の好きなしだれ桜や八重桜も場所によってはそろそろ終わり。寒かったり暖かかったり、春はあいかわらずせわしない。
春休みは地獄だよねと、お母さん同士で嘆き合ってたんだけど、今年はそれほどでもなかった。
息子が小4になったこともあるけど、自分の子どもに対する気持ちが変化したことが大きいみたい。
育児については、ずーっと、ずーっと悩み苦しみ続けていたんだけど、最も厳しい局面を乗り越えた気がする。
もがいて、わーわーと抵抗して、どうしようもなくなって、暗い顔して「育児の裏街道」を歩いてきた。でもなぜだろう。春休みの途中でスーッとらくになった。
じめじめと暗かった部分に光が差し込んだ。
具体的には、子どもの行動を信じられるようになった。子どもに任せられるようになった。一緒に楽しめるようになった。
すると子どもにも変化が出てきた。なんとなく幸せそうにしている。
悩みのトンネルを抜けたことに気付くのは、かなり後になってからのようだ。
で、いったいどうしてラクになったのだ?と聞かれたら、それは難しいんだけど、苦しむことから逃げずにいたら、自然とラクになれた、というのが実感。
今まで、子どものいる人生を受容しきれてなかったんだなあ。
冬から春にかけて読んだ次の本たちは、自分の思考をすっきりと整理し、前向きにとらえる力をくれた。
Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章 (朝日文庫)
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
あとは6年勤めた大学勤務をやめたこともよかったようだ。
どこにも属さない自分になったおかげで、鈍っていた心身が目を覚ましたみたい。
人とうまくやっていこう、子どもとうまくやっていこう、自分の持てる力で社会の役に立っていこう、それが生き抜く道なのだ。そんな感じ。
春は心細く、春は落ち着かない。
だけど、生きていることを実感できる季節だ。
ぼちぼち楽しんでいこう。