生活のなかで生きる

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使うことのなくなった深いすり鉢の底にドリルで穴をあけてもらい、植木鉢にかえた。

子どもも植物も育てることはとても難しい。変化をうけとめ変化を促す。そのためには自分自身の土台が健康であらねばならない。

この家に越してきて4年が経った。家族の形態を変え、住まいを変え、意気揚々と突き進んできたけれど、一方で激しい変化のなかで暮らしてきた疲れがたまってきたことも実感している。

新しいことを始めるのは楽しいが、続けるフェーズに移行したとたんにしんどくなるのが私の弱点だ。いま、そのしんどさと向き合う時期に差し掛かってきた。

たぶん理想を求めすぎなのだ。こうありたい、こうなりたい、という欲に満ちているから、そこに届かない今がしんどい。

とりわけ育児。子どもというのは常に不完全な生き物であるから、日々、理想と現実のギャップにさいなまれ、へとへとになる。

こうしたしんどさから逃げることや断ち切ることが解決策だと思ってきたけれど、感じ方や思考を切り替え、生活を整えることが幸せになる道なのだろう。

当たり前の日々をきちんと過ごす。良い出来事も面倒な出来事も、フラットな心でうけとめる。いろんな人やものを相手に淡々とキャッチボールするように生活のなかで生きる。そのために、健全な生活と心身を維持する。

らくをして幸せになれることはないのだな。だからこそ生きる価値があるのかもしれない。