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 今日の夕暮れの空は美しかった。

心にせまる空と雲の協奏曲だった。

風は涼しかった。もはや完全な秋の風だった。

 

嗚呼、切ない、切ない。

ただ秋というだけで、切なさがぐっと胸をさす。

嗚呼、孤独だ、孤独だ。

ただ秋というだけで、センチメンタルでノスタルジイ。

 

荒神橋の上から撮影した写真。灯りがともっているのは、私の働く大学の建物。古巣のはてなから徒歩移動してきたときに撮った。いま、”こころ”について研究しているセンターで仕事をしている。はてなとか、こころとか、つかみどころのないネーミングの職場ばかりだ。こころなんて、なければいいのに。そう思うことしきりの毎日。なのにそれがテーマの学術機関で働いている。一年半働いたけど、もちろんいまだにこころについては分からない。こころに形があるならば、体にメスをいれて取り出したい。薬をのんで溶かしてしまいたい。けれどこころがないということも想像しがたい。こころの妙は人間の妙。秋はこころについて考えるうってつけの季節なのだろう。