東京からの客人 / プリプリ

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日曜日は、東京から来られた方とまる一日一緒に過ごしました。
天気は快晴、桜は咲きほころび、風は心地よく、すばらしいコンディション。
鴨川を散歩し、大文字山をのぼり、哲学の道ぞいで開かれた知人のパーティに参加し、京都の春を満喫しました。
とりわけ楽しかったのが、大文字山でした。
昨年は、抱っこやおんぶでお荷物だった息子が、今年はなんと全て自力でのぼりきりました。
まだ息子は3才8ヶ月ですが、およそ100mごとに大好物の果汁グミを一粒ずつ与えて、まさに「馬の鼻先に人参」で、なんとか歩かせることに成功。
当初は「ぜんぶ登りきったら果汁グミ一袋あげる」と言ってたのですが、これではうまくいかないと序盤で悟り、「あそこの木まで歩いたらグミ一粒あげる」という小分け作戦へと変更。それが功を奏して登りきったのでした。
小さな子供と辛抱強くつきあって、一緒に登ってくれた客人にも大感謝。
これまでの私なら「子供がいるし大変だから京都案内なんて無理」と尻込みしていたはずですが、最近は、相手の厚意と協力を得ながら、万全でなくてもせいいっぱいおつきあいしよう、というスタンスで人づきあいを積極的にしています。
人に頼る、人の思いやりを信じることで、ぱあっと世界が開けてきたように思います。今日はまさにそれを体感できた一日でした。
結局、自分が元気になれる最高のサプリメントは、人と同じ時間を分かち合うこと、愛情や厚意を人に与え与えられること、人と語り合うこと分かり合うこと、なんですね。
それに気付いて行動に移し始めたことで、どんどん人との輪や出会いの機会が広がっています。
私と一緒にいてくれる人たちに、色んな形で報いたり、楽しい話題を提供できるように、明日からもがんばりたいな、とあらためて思った週末でした。

夜はテレビで、再結成したプリンセスプリンセスが出る「情熱大陸」を見ました。
40代後半にさしかかったメンバー達が震災チャリティライブを開く為に再結成し、ライブ出演に至るまでの奮闘にせまった内容でした。
一時代を築いたあの伝説のバンドのメンバーも、10数年を経た今は、それぞれの道で専業主婦をしていたりステージから離れた仕事についていたり...。
育児に追われながら、プレッシャーにさいなまれながら、それでも再びステージに立つために、人前でパフォーマンスをするために猛烈な努力をしていました。
最後のライブシーンを見て、思わず涙してしまいました。
単なる感動で泣いたのではありません。とても切なく、やるせない思いにかられたから泣いたのです。
子供を持った女性の、髪をふりみだして全力疾走して、第一線に戻るために奮闘する様子が、あまりに大変そうだったこと。
世の”がんばる母親”って、自分以外の荷物を背負いながら全力疾走して、へとへとになりながら、それでも自分が輝くために歯をくいしばるんですね。
程度の差はあれど、やっぱり女って、特に子供を持ってしまった女って、それだけで相当のハンディがあるんだということを実感しました。
彼女たちのがんばりや輝きに励まされると共に、もっともっと女が普通に自分のしたいことに専念できるようになるにはどうしたらいいのだろう、というようなことを考えさせられました。
社会を変える力は私にはないけれど、何か考え、同じようなことを思う人と共感しあって、できることはないものか、と思いました。
そんなこんなで夜更かししてしまった週末の終わりです。
それにしたって、良い週末でした。